車好きの方なら、ベージュや白系の本革シートに憧れたことがある方も多いと思います。私自身も、明るい色の革シートの上品な雰囲気が好きで、購入時は迷わずベージュ内装を選びました。しかし実際に使い始めると、思わぬ悩みに直面します。それが「デニムやベルトなどの色移り」と「汚れが目立つ」という問題です。
納車から数ヶ月、私もこの“色移り問題”に悩まされることになりました。特にベルトの革がシートに触れる部分にくっきりと色が移ってしまい、簡単な拭き取りでは全く落ちない状態に…。被害拡大を防ぐため、応急的に簡易シートカバーを購入して装着していましたが、根本的な解決には至らず、ずっとモヤモヤしていました。
普段は汚れに気付くと水に濡らした布で拭くようにしていますが、どうしてもベルトの色移りだけは頑固で落ちません。そんな中、今回初めて試してみたのが「SOFT99の本革拭くだけシート」でした。選んだ理由はシンプルで、一番安価だったからです。仮に効果が薄くてもお財布へのダメージが少ない、という気持ちもありました。
他の候補としては、定番の「シュアラスター レザーケアローション」や、汚れ落ちが強力と言われる「メラミンスポンジ」なども検討しました。ただしメラミンスポンジは革表面を傷つけるリスクがあるため見送り、シュアラスター製品はまず安価なSOFT99を試してから…という順番にしました。

実際に使ってみた結果
まずパンチング加工(小さな穴が空いた通気性のある部分)のある箇所では、汚れが落ちにくい、もしくは全く落ちないという印象でした。逆にパンチング加工がされていないフラットな革部分は、比較的キレイになったと感じます。
パンチング加工部分は汚れが奥に入り込みやすいのか、または生地が薄くデリケートなのでゴシゴシと強く擦れないことも影響しているかもしれません。強い溶剤を使っていないためか、革へのダメージは少ないと感じましたが、その分汚れ落ちの力は控えめに感じました。
肝心のベルトの色移り(私の場合、7年以上放置したもの)は、残念ながら全く歯が立ちませんでした…。これはどの商品でも即座に落とすのは難しいのかもしれません。

ビフォー・アフター





率直な感想と今後の予定
正直な感想を言えば、「水で濡らした布で拭いたのと大差ない」レベルでした。ただ、逆に考えると強い薬剤を使わず革への負担を抑えているため、日常的なメンテナンス用としては悪くない選択肢だと思います。
今後は、より評判の良い「シュアラスター レザークリーナー」などを試し、比較レビューをしてみたいと思っています。革シートの汚れ落としは製品によって向き不向きがあるため、こうした実体験を参考にしていただけると嬉しいです。

ベージュ革シートの色移り対策のポイント
最後に、ベージュ本革シートの色移り対策のポイントを簡単にまとめます。
色移りに気付いたら、できるだけ早めに中性クリーナーや専用シートで拭き取る
パンチング加工部分は汚れが落ちにくいため、強く擦らず時間をかけて丁寧に
定期的な保湿・コーティングで汚れが染み込みにくくなる
明るい色の革シートはお手入れが大変ですが、その分車内を上品で明るい雰囲気にしてくれる魅力があります。今回の体験談が、同じ悩みを持つ方の参考になれば幸いです。

